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人は何のために坐禅するのか

  • 松永大介
  • 2016年6月2日
  • 読了時間: 3分

はじめに:2月の友カフェに松永さんをお招きした。長期にわたるトーストマスター仲間であり、なかでも、優れたパブリックスピーカーである。高校生の頃から、坐禅を始めたあたり、ただ者でないと

思わせる。高校時代、普通、世間並の誘惑で浮ついているのが普通でなかろうか。まあ、個人的好奇心、関心には答えてもらえていないが、坐禅する意味を次のように語ってくれたのでご紹介する。

この機に、私も坐禅を再開することにした。南無

             ========

人は何のために坐禅するのか

1. 人はなぜ坐禅修行をするのでしょうか? 私の最初の師であった斎藤泰全老師は、若山牧水の短歌「幾山河(いくやまかわ」越えさり行かば 寂しさの はてなむ国ぞ けふも旅ゆく」を引用して、「寂しさの はてなむ国」に行きたいからだ、と仰っていました。この歌を好む向きには、どうせ「寂しさの はてなむ国」などないだろうと思いつつ、おセンチに旅を続けている(もっと酷な言い方をすれば、そういう自分に酔いしれている)イメージがあります。しかし、坐禅では、「寂しさの はてなむ国」が本当にあるからそこに行け、と言うのです。

2. それから、放牛という言葉もあります。おシャカさまがお弟子さん達と歩いていたら、向こうから取り乱した人が走って来たと言います。おシャカさんが一体どうしたのか尋ねたところ、「自分のもっていた牛が何頭か逃げてしまった。大事な自分の財産がどこに行ったか分からないので、探しているのだ。」との答えであり、いなくなった牛を探しに直ぐ遠ざかっていきました。おシャカさんは、「我々はなまじっか牛を持っていないために、あの男のように取り乱す必要がない。しかし、牛でなくても何かこだわってしがみついている対象が自分にないか良く調べてごらんなさい。もし、そういうものがあったなら、その牛を逃がしてしまいなさい。」と弟子たちに教えました。牛を放せば放すほど自由に身軽になり幸せになれるからです。

3. 坐っている時だけが坐禅ではありません。日常生活の真っただ中で自分の心を観察すること、あたかも科学者が顕微鏡で対象を観察するように注意深く観ることも禅です。故人となりましたが、アメリカの禅指導者シャーロット・ベック師は、本当の「優しさ(kindness)」を追求すること、また自分の中に時としてわき上がってくる「怒り(anger)」に敏感になることが手がかりになる、と言っています。「7つの習慣(The Seven Habits of Highly Effective People)」の著者Stephen Covey は、一定の刺激にどのように反応するかは反応者の自由であると述べています。例えば、車を運転して誰かが横からあなたのレーンに入って来た場合を想像してみてください。それに対して瞬間湯沸かし器的にカッカと来るか、「まあ、いいか」と怒らずに入れてあげるか、は貴方しだいと言うわけです。でも本当にそうでしょうか。瞬間湯沸かし器は、刺激即反応になってしまうからこそ瞬間湯沸かし器なのではないでしょうか。これに対して、「あれ、こいつは怒り始めたぞ」と自分を観られたら、もう本気では怒れなくなります。怒りと自分が離れているのです。「怒り」が発生しないのでなく、発生した瞬間に「あっ発生した」と気づくようになるのです。松永大介拝2016年1月26日 17:13

Daisuke Matsunaga <daisukematsunaga51@gmail.com>:


 
 
 

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