≪いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興ー≫ 東京芸大美術展から

　東京芸大美術館の展示「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興ー」は5年を過ぎて東北の震災を思い、かつ、美術の力強さ、メッセージをうけとめるいい機会でした。被災した作品群を修復する過程とその尽力に携わる芸大にも、改めて大きな拍手と感謝を送りたいと思います。展示は6月26日まで開催されている。

　なお、敷地つづきにある陳列館で、芸大主催のアフガニスタン特別企画展バーミヤン大仏天井壁画展が、無料で鑑賞できて感激。こちらは今週19日まで。人類の貴重な遺産破壊という暴挙にあい、灰塵の中から辛うじてかき集まめられ、原型修復への心血を注いだ努力が、遺産のかけらの味付けとなっている。一人ひとりが、展示物を通して考えることは重いものがあるでしょう。